簿記3級の合格ライン
日商簿記3級の合格ラインは、100点満点中70点です。
100点中70点を取れば合格、ということですから……
・満点を取る必要はない。
・30点分は間違えてもよい。
……という戦略が立てられます。
では次に、実際の試験問題の配点をみてみましょう。
第1問……20点
第2問……8点または10点
第3問……30点または32点
第4問……8点または10点
第5問……30点または32点
(第2~5問の配点は試験ごとに変わります)
ご覧のとおり、配点の大きさがくっきり分かれていますね。第1、3、5問の配点が大きく、第2、4問の配点は小さいことがおわかりになるでしょう。
これは重要なポイントです。先ほどの「30点分は間違えてもよい」の戦略が大きく関係してくるからです。極端な例ですが、かりに第2、4問をそっくり間違えてしまったとしても、第1、3、5問がパーフェクトならば、余裕で合格ラインをクリアできるということです。
もう一つの「満点を取る必要はない」の戦略については、次のような発想の転換が重要です。
過去問題集や模擬試験を通しで解いてみて、70点に届かないときがありますね。学習を始めたばかりのころはボロボロで、30点そこそこ……ということもあるでしょう。そんなとき、「ああ、70点分も間違えてしまった。こんなんじゃ合格なんてムリだ……」と絶望し、投げ出したくなるかもしれません。
でもそれは思い違いです。合格ラインは70点なのですから、「あと40点取ればいいんだ」でいいのです。
とくに初学者の方は、目標を70点に合わせて、焦らず着実に勉強することが大事です。
さて、検定試験というのは、たった1点の差で、天国と地獄に分かれます。簿記3級の場合は、もうおわかりですよね?そう、70点と69点の1点差が、天国と地獄の境目なのです。
何とも理不尽な話だと思いませんか?100点と70点には30点もの差があるのに、どちらも「合格」です。一方、70点にあと1点届かないだけで、69点の人は「不合格」になってしまうのです。
でもそれが検定試験というものです。
また参考までに、日商簿記3級試験のここ最近の合格率を挙げてみますと、
第123回(H21.11.15)…… 49.6%
第122回(H21.6.14)……41.2%
第121回(H21.2.22) ……56.5%
第120回(H20.11.16) ……40.2%
と、かなり高い合格率で推移しています。ほぼ半数近い受験者が合格ラインをクリアしているといってよいでしょう。
これらの合格者の中には、100点満点の人もいれば、70点ギリギリの人もいるでしょう。しかし間違いなく言えるのは、全員が70点と69点の境目を飛び越え、合格を勝ち取った、ということです。
「合格」にピンポイントを当てて試験にチャレンジするのなら、「100点を取る勉強」より、「69点以下にならない勉強」を心がけることが大事です。
そのための詳しい勉強方法などについては、今後紹介していきます。じっくり読んで、どうか合格への境目を飛び越えてください。
