第2問の出題パターンと対策の解説
第2問は完答でも8点と配点の小さい問題ですが、そのわりにひねった問題が出題されることもあるので、試験への準備期間が少ない場合は、あえて「捨てる」決断も必要かもしれません。
考えてみてください。第1問を難なくクリアしたものの、第2問で予想外の問題にぶつかったとします。もしここで試験時間の半分以上をとられるようなことがあれば、残りの第3~5問はガタガタになってしまう恐れがあるのです。そのうえ完答できたとしても得られる得点はわずか8点。逆に第2問を落としても失うのはわずか8点なのです。
ですので、あくまで3級に合格するためだけならば、ほかの問題をある程度学習したあとに時間的余裕があったら第2問の勉強をする、というのもひとつの作戦です。
しかし一方で、第2問でよく出される補助簿や勘定記入などは、経理の実務では必須といっていい知識ですので、簿記3級取得によって経理職への転職などを考えている方は、新しい職場で即戦力となれるように、よく学習しておいたほうがよいでしょう。
それでは果敢にも第2問に挑戦する方へ、その対策方法をご紹介しましょう。
出題される確率の高い問題には、補助簿と勘定記入があります。
〔補助簿〕
① 商品有高帳
② 小口現金出納帳
③ 受取(支払)手形記入帳
④ 売掛金(得意先)元帳、買掛金(仕入先)元帳
⑤ 売上帳、仕入帳
各帳簿の書式や記入方法は教材などで確認していただくとして、大事なポイントは帳簿の正確な記帳(取引日、相手先名、金額、摘要など)です。
配点は「完答で満点」ではなく部分配点なので、できるところから解答していくことも有効な作戦です。
〔勘定記入〕
勘定記入の問題も、相当な頻度で出題されています。
代表的なものに総勘定元帳の穴埋め問題があります。与えられている資料から仕訳を推定し、関連する勘定の穴埋め部分を記入するという方法で解答します。
仕訳と勘定記入の基本をおさえておけば難しい問題ではありませんが、仕訳から勘定への転記でミスをする可能性が高いので、練習を重ねて慣れておきましょう。
実際には、前述のように第2問は非常にヤマを張りづらい問題です。過去に補助簿の問題が多かったから今回もそうだろうと予想していると、まったく違う種類の問題が出されて面食らった、という声も聞きます。たとえば、第113回の「分記法による商品売買」など、かなり特殊な問題が出題されることもありました。
試験を主催する商工会議所のHPにも「特に最近の受験者をみると、予想以上に過去の問題の出題パターンをなぞった学習に終始している傾向がありますので、過去の出題内容ばかりでなく、出題区分表の範囲全般にわたって学習するとともに、新しい会計基準等についての勉強が望まれます」とありますが、過去問の傾向にとらわれすぎず、「これは出ないだろう」という問題にも時間を見つけて取り組んでおくことが必要です。
