学習スケジュールの立て方(残り期間1か月の場合)
「試験本番までの残り期間が1か月の場合」の学習スケジュールを考えてみます。
はじめにお断りしておきますが、この学習スケジュールでは100点満点はほぼ無理と思ってください。あくまでも、多少の取りこぼしは覚悟の上で70点スレスレの合格をめざすスケジュールです。
ですので、性格的に完璧主義の方にはあまりおすすめできません。ご了承ください。
また、かなりのハードスケジュールになりますので、体調にも十分留意して取り組んでください。
ではまず、全体の学習スケジュールを以下の3つに分けてみます。
①テキスト読み・仕訳問題(第1問)……1~2週間
②テキスト読み・応用問題(第3問、第5問)……1~2週間
③全体の模擬試験……試験当日までの残り時間すべて
(特殊な問題(第2問、第4問)……余裕があれば)
次に、それぞれの取り組み方と心構えなどをご紹介しましょう。
①テキスト読み・仕訳問題(第1問)
試験まで残り1か月となると、基礎知識をじっくり学習する時間はほとんど取れません。しかし、簿記はいわゆる「暗記系」の試験ではなく、電卓を叩いて計算し、記入していく「実技系」の試験ですので、仕訳問題に取り組みながら「ああ、テキストのあの内容はこのことを言っていたのか」と理解していく方法でも、十分実践力を養うことができます。
かけられる時間は1~2週間と短いですが、テキスト読みと仕訳練習をセットで行うことで、大きな相乗効果が期待できるでしょう。
②テキスト読み・応用問題(第3問、第5問)
仕訳問題に慣れてきたところで、応用問題に挑戦です。仕訳問題から大幅に難易度が上がるので、「さっぱりできない、やっぱり無理だー!」とリタイアしたくなるかもしれません。なにしろ足し算・引き算を覚えたところで、いきなり連立方程式を出されたようなものですから無理もありません。最初は、いったい何を解答しなければならないのかさえよくわからないかもしれません。
しかし、テキストと首っ引きで取り組んでいるうちに、少しずつ正解率が上がってくるでしょう。もちろん1~2週間で完全にマスターするのは至難の業ですが、合格のためにはここが運命の分かれ道ですので、もてる集中力のすべてを発揮して、腱鞘炎スレスレまで練習を繰り返す覚悟で頑張りましょう。
③全体の模擬試験
第1問、第3問、第5問の学習をひととおり終えた時点で、模擬試験に取りかかります。第2問、第4問がまったく手つかずのため不安が残るところですが、なにしろ時間がないのでやむを得ません。「第2問、第4問が全滅でも、他が完璧ならいいんだ」と割り切って、模擬試験に残り時間のすべてをつぎ込んでください。スリル満点の戦法ですが、これによって心臓を強くしておくことで、試験本番も強い気持ちで受けられるでしょう。
以上のように「試験本番までの残り期間が1か月の場合」の学習スケジュールは典型的な「詰込み型」で、実際のところかなり厳しいものがあります。
またごく限られたパターンの問題しか練習できないので、過去問にない変則的な問題を出題されると、対応が難しいという問題もあります。
「就職や転職のために、どうしても一発で合格しなければならない」という方は致し方ありませんが、そうでなければ目前の試験はパスし、その次の試験に目標を定めて、多めの学習時間を取るのが望ましいでしょう。
