簿記 3級 オススメの勉強法

簿記に限らず、およそ何かを習得しようとするときには、まず自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。

旅行にたとえるなら、簿記3級の取得が目的地で、勉強方法はそこに辿り着くまでの移動手段です。
同じ目的地に行くのでも、ある人はスピード重視で新幹線や飛行機を利用するかもしれませんし、ある人は自転車や徒歩で、山あり川ありの行程を地道に進んでいくかもしれません。
どんな方法でも、最終的に目的地に到達すればよいわけですが、もし移動手段を間違えてしまうと、決められた時間に間に合わなかったり、途中で力尽きてしまうことにもなりかねません。

簿記の学習にも同じことが言えます。時間がないからと新幹線や飛行機に乗るように短期間で頭に詰め込もうとして、本番前に体を壊してしまうかもしれません。あるいは徒歩や自転車で旅路を行くように余裕を持って学習計画を立てたものの、来る日も来る日も勉強漬けの毎日に途中で嫌になってしまい、机に向かうのが億劫になってしまうかもしれません。

自分に合った勉強方法を見つけるためには、自分自身の状況、たとえば試験までの残り時間や自分の性格、日常生活のパターンなどをしっかり把握することが大切です。
以下のA、Bをチェックし、あなたにあてはまる項目を確認してみてください。


・試験本番まで1か月以上ある
・一夜漬けは性に合わない
(会社員、学生の方)
・通勤・通学で10分以上電車またはバスに乗る
・定時で上がれる仕事やバイトをしている
(主婦の方)
・夜、子供が寝た後や、朝、子供が起きる前に、机に向かう時間がとれる
・机に向っていても、小言を言う人はいない


・試験本番まで1か月を切っている
・学生時代、試験はいつも一夜漬け勝負だった
(会社員、学生の方)
・通勤・通学は車、バイク、自転車(=両手がふさがっている)
・予定を立てづらい仕事やバイトをしている
(主婦の方)
・子供の学校行事や地域の活動など、出かける用事が多く忙しい
・義両親と同居のため、おちおち勉強などしていられない

いかがですか? A、Bどちらにあてはまる項目が多かったでしょうか?
特徴がわかりやすいように、Aを「カメさん型」、Bを「ウサギさん型」と呼ぶことにします。
では、それぞれに合った勉強方法をご提案しましょう。

[カメさん型]
試験本番まで日数がある/日常生活の中で比較的まとまった時間を取りやすい/コツコツ努力するのが苦にならない

①まず、テキスト・問題集を各2、3冊用意します。

②勘定科目や借方・貸方など簿記の基本的な知識を覚えるため、テキストを読むことに専念します。通勤・通学の電車・バスの中や家事の合間など、細切れの時間をうまく使いましょう。

③ある程度簿記のしくみがわかったところで、仕訳問題の練習に取り組みます。ここからは机に向かう必要があるので、仕事や学校、家事などの段取りを調整し、まとまった勉強時間を確保するようにしましょう。

④仕訳問題に慣れてきたら、第3問、第5問の練習にシフトしていきましょう。わからないところがあっても挫けず、すぐにテキストやネットなどで調べ、確実に解けるようにしていきます。

⑤第3問、第5問がスムーズに解けるようになり、まだ時間と気力に余裕があったら、第2問、第4問の練習にチャレンジしましょう。

⑥試験本番まで残り1週間になったらラストスパートです。できれば、家族や同僚、上司、友人に「ラストスパート宣言」をし、勉強時間の確保に協力してもらうようにするとベストです。本番同様に、2時間の制限時間で模擬試験問題に取り組みましょう。できれば3回以上行い、その都度採点するとともに、間違ったところの復習をしておきましょう。

[ウサギさん型]
試験本番まで時間がない/不規則な生活リズム/試験はいつも一夜漬けでしのいできた

①まずは「これ!」と決めたテキスト・問題集を各1冊用意します。

②最初の3日間はテキストで勘定科目と借方・貸方など基本的な知識を頭に叩き込みます。この時点ではうろ覚えでもかまいません。

③次に問題集に取りかかります。まず第1問、第3問、第5問を1回解いてみましょう。この時点ではおそらくチンプンカンプンだと思いますが、とにかく最後まで問題を読み、あてずっぽうでもよいので解答用紙を埋めていきましょう。解答が終わったら、歯が立たなかったところをテキストで集中的に学習します。悔しい気持ちが集中力を高め、理解力を深めてくれます。自転車と同じように「転びながら覚える」作戦です。

④第2問、第4問が手つかずですが、合格を狙うなら第1問、第3問、第5問に残りの時間と気力を注いだほうが賢明です。とにかくこの3問を完璧に仕上げられるよう、可能な限り模擬試験に挑戦しましょう。そのさい必ず制限時間2時間を守り、本番の緊張感を体験しておきましょう。

当たり前かもしれませんが、時間的余裕のない[ウサギさん型]の勉強方法は「付け焼刃」に近く、合格するためには、いかに勉強のための時間を捻出できるか、わずかな時間で集中して勉強できるかがカギになってきます。

限られた時間で最大の学習成果を生み出せるよう、とくに強い意志をもって勉強に励んでください。