簿記 3級は、独学と通信、どちらがいい?

最近は不景気の影響か、簿記3級通信講座の受講生が急増しています。またそれに伴い、専門学校や学習塾の間で、新たに簿記講座を新設する動きも広がっています。

一方で、3級は独学で合格する人も多いので、これから簿記を勉強しようという人にとっては、どちらがよいのか頭を悩ますところでしょう。

一概にどちらがいいとは言えませんが、ここでは参考として、それぞれの長所と短所を挙げてみますので、ご自分に合った選択をしてください。

【独学】
〈長所〉
・お金がかからない
→テキスト代と問題集代のみなので、多くても2~3千円程度ですみます。通信講座の受講料の10分の1程度と、格段に安上がりです。

・合格したとき、「独学で受かったんだー」と自慢できる
→「独学で合格するなんて意志が強い人!」と見直してもらえるかもしれません。(ただし、ひけらかしすぎると逆効果です)

〈短所〉
・挫折しやすい
→自分に甘い人、意志の弱い人に向かない方法であることは確かです。過去に禁煙・ダイエットなどを一度も成功させたためしがない、という人は要注意です。

・わからないところがあっても教えてくれる人がいない
→テキストやインターネットが頼りなので、なかなか納得するまで理解するのは難しいかもしれません。(もちろん周りに合格者がいれば話は違います)

【通信】
〈長所〉
・やる気が起きる
→「お金払ったんだから合格してモト取らなきゃ」と新しい動機ができ、それだけで馬力がかかること請け合いです。お金に細かい人ほど、心理的作用は大きいでしょう。
また、学生時代、真新しい教科書をもらって学習意欲が出るタイプだった人は、どっさり送られてきたテキストや問題集を見て俄然やる気が出るかもしれません。

・わからないところは質問して解決できる
→通信講座では質疑応答のサービスを行っているところがほとんどです。自分で調べるより早く確実に理解できるので、スムーズに学習を進められるでしょう。

・出題傾向がわかる
→通信講座の学校はより多くの合格者を出すために、出題傾向の研究に熱心に取り組んでいるものです。
もちろん、的を外してしまって試験後に「ゴメンナサ~イ!」ということもありますが、それでも初学者にとっては、難航の果てに北極星を見つけたように心強いものです。

〈短所〉
・お金がかかる
→簿記3級の受講料は比較的安いとはいえ、それでも3万円前後はかかります。テキストだったら10~15冊買えるとすると、やはり足踏みしてしまいます。

・課題提出のプレッシャーがかかる
→あらかじめ決められた受講期間のなかで、決められた回数の添削課題を提出しなければならないので、独学にはないプレッシャーがかかります。叱られるまで宿題をやらないタイプの人は、回数をこなしきれないかもしれません。

・不合格だったとき、悔しさが倍増する恐れがある
→受講料という「投資」をした分、不合格で「回収」できなかったときに損をした気分なる恐れがあります。
「自分が落ちたのは、教材と添削指導員がヘボかったからだ」などと責任転嫁をしないことと、1度や2度の不合格でへこたれない強さが必要です。

また補足ですが、両者を比較するうえで、試験までの残り時間も大きなポイントになります。

いちおうの目安としては、試験まで2か月以上あれば通信講座を無理なく受講することができるかと思います。それ以下ですと、すべての添削課題を提出するのは難しいかもしれませんので、受講料のことを考えると独学のほうが無難かもしれません。