簿記 3級 学習前の心構え
簿記3級に限らず、一般に検定試験では、すべての受験者に同じ問題が出題されます。
すでに簿記を勉強したことのある人や経理職に就いている人は別ですが、初めて簿記に挑戦する初学者にとっては、学習に対する心構えが一番の戦略になってくると考えます。
そこで今回は、簿記3級に合格するために必要な心構えについて、いくつか提案してみたいと思います。
①学習する意志を固める
不合格になった人に多いのが、「試験の申し込みをしただけで何だか安心してしまい、ギリギリまでほとんどテキストを開かなかった」という人です。
なぜこんなことが起こるのでしょうか。
おそらくその心理状態は、「眠気覚ましに濃いコーヒーを飲んだら安心して寝てしまった」に通じるものがあると思われます。
受験を決心するまでにいろいろと悩んだので、申し込みをしたら肩の荷が下りて気持ちが緩んでしまった、というところだと思います。
しかし、これこそ「手段の目的化」に他なりません。
言うまでもなく、受験の申し込みは、簿記3級合格のための前段階(受験)のさらに前段階です。
将棋にたとえるなら、かねてより憧れていた選手との対局が実現し、将棋盤に駒を並べただけで陶酔しているようなものです。これでは、あっという間に持ち時間がなくなってゲームオーバーです。
また初学者のほとんどは、日常生活のなかで簿記に触れる機会がないと思われるので、受験の申し込みをしてすぐに勉強に取りかからないと、簿記とは無縁の日々を過ごすことになってしまいます。
ですので、まずは学習する意志を固め、それを実行に移すことが大事です。
②「ウサギさん型」より「カメさん型」
つねに部屋がきれいな人というのは、鉢巻きしめて大掃除をするようなタイプではなく、毎日ちょこちょこと掃除をするタイプなんだそうです。
簿記にも同じことが言えます。
「勉強は心身ともに調子がよく、落ち着いた環境で、長時間ぶっ続けでやるのが一番」というタイプは、なんだかんだと理由をつけて「今はちょっと乗り気じゃないから」と腰が重くなりがちです。
反対に、毎日こまめに空き時間を使って、テキストなら1、2ページ、問題集なら1、2問と、少しずつ、しかし合間を開けずに勉強するタイプの人のほうが、合格の確率が高いといえるでしょう。
やはり「ウサギさん型」より「カメさん型」なのです。
③テキストを友だちに
初学者の場合、まず何よりもテキストに慣れることが必要です。
そのためには、テキストを友だちにするくらいの気持ちで、どこに行くにもつねに持ち歩くようにしましょう。
試験間際に鬼のような形相でテキストをめくるのではなく、早い段階から少しずつテキストと仲良くなっておき、和やかな気持ちで読み進んでいくのが望ましいでしょう。
「ああそうか、君はこういうことが言いたいんだね」と噛みしめながら読むことで、テキストもあなたを真の理解者として認め、試験本番でも守護霊のように合格へと導いてくれるに違いありません。
