簿記 3級の試験日
簿記検定の試験日ですが、年に3回あります。年度単位で見てみると、最初に6月の第二日曜日、次に11月の第三日曜日、そして次の年の2月最終日曜日というパターンが多いようです。
何故か1級の試験だけは2月には行われないのですが、3級の試験はちゃんと毎回開催されますので、簡単に言えば「年に3回受験するチャンスがある」と言うことができると思います。
簿記検定を受験するには全国各地の商工会議所への申し込みが必要になりますが、こちらの申込期限が意外と早く、受験日の約1ヶ月半前までで締め切られる場合が多いです。
気づいたら申込期限が過ぎていたといった事態が起こりうるので、申し込みの際には受験予定場所にある商工会議所のホームページをちゃんと確認するようにしてください。
なお、受験当日についてですが、3級の試験時間は午前9:00からスタートする2時間の長丁場です。
なにしろ朝早い時間からの試験なので、2時間きちんと体力が続くように朝飯はきちんと食べて来ることが当日に行うことの出来る最大の「試験対策」になります。
トーストにジャムを塗るなどして、糖分と炭水化物を両方簡単にとれるようなメニューをゆっくり食べてから会場へ向かいましょう!
試験範囲と試験内容について
これからみなさんがチャレンジする日商簿記3級とは、いったいどのような試験なのでしょうか。
簡単にいいますと、「個人企業や中小企業の経理を行ううえで必要な簿記の知識を問う試験」です。では、個人企業や中小企業で行われる経理とは、どのようなものでしょうか。
身近な例として、街の一角にある小さな雑貨屋さんを思い浮かべてみてください。雑貨屋さんですから、さまざまな種類の雑貨を店頭に並べて、お客さんに販売しますね。では、その一連の営業活動はどんなものでしょうか。
まず、商品となる雑貨を専門業者などから「仕入」れます。また、お店を運営するためには、アルバイトの「給料」や「水道光熱費」などの経費がかかります。そしてお客さんに商品を「売上」げ、代金を受け取ります。
さて、簿記の重要なキーワードがいくつか出てきました。「仕入」「給料」「水道光熱費」と「売上」です。前の3つは「費用」となり、売上は「収益」となります。雑貨屋さんは毎日の営業活動を通して、これら「収益」と「費用」を記録・集計し、自分のお店が儲かっているのか、それとも赤字になってしまっているのかを知るのです。
お店の運営のためには、このほかにも、宣伝のためのチラシ作成、銀行からの借金、仕入先や得意先とのお金の貸し借り、陳列棚やパソコンなどの備品および車の購入など、商品売買以外の活動も必要になってきます。
また、毎年1回の決算には特別な処理をしなくてはなりません。購入した備品や車の帳簿価額を減らす処理(減価償却)や、売掛金の貸し倒れを見積もる処理(貸倒引当金の設定)などがその一例です。
このような一連の営業活動の記録や集計、決算書の作成などが、日商簿記3級の試験内容です。具体的な出題内容や対策方法については、【出題パターンおよび対策】の項で詳しく説明しますが、大まかな内容は以下のようになります。
・仕訳……日々の営業活動の記録
・総勘定元帳の記入……仕訳の金額を勘定科目ごとに集計
・補助簿の記入……商品の出し入れの記録、仕入先・得意先ごとの取引の記録など
・試算表の作成……総勘定元帳の集計
・決算書の作成……試算表をもとに決算処理を行う
いかがでしょうか? なんだか難しそうだな、とっつきにくそうだな、と思われましたか?
確かに簿記はとっつきにくいものです。なにしろ覚えることがたくさんあります。しばらくは「解答にはこうあるけど、さっぱりわからない!」の連続かもしれません。
このコンテンツの目的は、そんな簿記の「とっつきにくさ」を解消し、あなたの合格への道のりを快適なものにすることです。わかりやすく丁寧に解説していきますので、どうぞ最後までおつきあいください。
簿記3級試験の問題数
簿記3級の試験は大問で5問あります。最初の第1問目は仕訳問題が5題出題されます。配点は20点でどうやら商品の売買に関する仕訳問題(仕入れや売り上げなど)が多いようです。
ただし、仕訳に使う勘定科目は予め指定されているので、勘定科目を暗記する必要はなく、指定された勘定科目がどんな意味かを分かるようになっていれば良いでしょう。
ここでは無理に満点を目指す必要はないですが、せめて4問(16点)は正解しておきたいところです。
第2問目には勘定記入あるいは補助簿がいくつかのパターンに沿って出題されます。配点は8~12点前後です。
補助簿と言えば商品有高帳や買掛金元帳などが出題されますが、この分野から出題された場合は一般的に問題が簡単なことが多く、満点を狙うことができます。しかし、勘定記入の問題は皆が苦手な分野なのか苦戦する人が多いようです。
万が一実際の試験時に難しい問題が出た場合は、後回しにして次の問題に移るのも一つの効率的な方法でしょう。
第3問目にはほぼ100%に近い割合で試算表関連の問題が出題されます。配点は30点以上と大きいので、非常に重要な問題だと言えるでしょう。
ここと落とすと合格がかなり遠ざかってしまうので、できれば満点を狙っていきましょう。
試算表は計算して出さなければならない答えが多いので、電卓を叩き続けることになります。タイプミス、計算ミスをしないように普段から綿密に準備を行っておきましょう。
第4問目には伝票や決算仕訳/訂正仕訳などの問題が出題されます。配点は10点程度で割合としては低いのですが、比較的簡単な問題がでることが多いので、その場合は満点を十分に狙うことができます。
ただ、第2問目と同様に勘定記入が出ること場合もあり、その場合は平均点が下がる傾向にあるようです。
最後に、第5問目には精算表の問題が出ることが大半です。精算表はパターンが決まっていることが多く、慣れてしまえばそんなに苦労しないで高得点を狙ってゆくことができます。
そのためにもたくさんの過去問や模擬問題を何度も繰り返して解くことで、自分の得意分野に変える努力をしましょう。
簿記3級の合格ライン
日商簿記3級の合格ラインは、100点満点中70点です。
100点中70点を取れば合格、ということですから……
・満点を取る必要はない。
・30点分は間違えてもよい。
……という戦略が立てられます。
では次に、実際の試験問題の配点をみてみましょう。
第1問……20点
第2問……8点または10点
第3問……30点または32点
第4問……8点または10点
第5問……30点または32点
(第2~5問の配点は試験ごとに変わります)
ご覧のとおり、配点の大きさがくっきり分かれていますね。第1、3、5問の配点が大きく、第2、4問の配点は小さいことがおわかりになるでしょう。
これは重要なポイントです。先ほどの「30点分は間違えてもよい」の戦略が大きく関係してくるからです。極端な例ですが、かりに第2、4問をそっくり間違えてしまったとしても、第1、3、5問がパーフェクトならば、余裕で合格ラインをクリアできるということです。
もう一つの「満点を取る必要はない」の戦略については、次のような発想の転換が重要です。
過去問題集や模擬試験を通しで解いてみて、70点に届かないときがありますね。学習を始めたばかりのころはボロボロで、30点そこそこ……ということもあるでしょう。そんなとき、「ああ、70点分も間違えてしまった。こんなんじゃ合格なんてムリだ……」と絶望し、投げ出したくなるかもしれません。
でもそれは思い違いです。合格ラインは70点なのですから、「あと40点取ればいいんだ」でいいのです。
とくに初学者の方は、目標を70点に合わせて、焦らず着実に勉強することが大事です。
さて、検定試験というのは、たった1点の差で、天国と地獄に分かれます。簿記3級の場合は、もうおわかりですよね?そう、70点と69点の1点差が、天国と地獄の境目なのです。
何とも理不尽な話だと思いませんか?100点と70点には30点もの差があるのに、どちらも「合格」です。一方、70点にあと1点届かないだけで、69点の人は「不合格」になってしまうのです。
でもそれが検定試験というものです。
また参考までに、日商簿記3級試験のここ最近の合格率を挙げてみますと、
第123回(H21.11.15)…… 49.6%
第122回(H21.6.14)……41.2%
第121回(H21.2.22) ……56.5%
第120回(H20.11.16) ……40.2%
と、かなり高い合格率で推移しています。ほぼ半数近い受験者が合格ラインをクリアしているといってよいでしょう。これらの合格者の中には、100点満点の人もいれば、70点ギリギリの人もいるでしょう。しかし間違いなく言えるのは、全員が70点と69点の境目を飛び越え、合格を勝ち取った、ということです。
「合格」にピンポイントを当てて試験にチャレンジするのなら、「100点を取る勉強」より、「69点以下にならない勉強」を心がけることが大事です。
そのための詳しい勉強方法などについては、今後紹介していきます。じっくり読んで、どうか合格への境目を飛び越えてください。
簿記 3級 申し込み方法
簿記3級の試験は年に3回(2月/6月/11月)開催されます。
もし、あなたが試験を受けたいと思ったときは、お近くの商工会議所に申し込むのが一般的でしょう。ただし、試験会場は申し込んだ商工会議所になりますので、当日の予定などを勘案して申し込む商工会議所を決めましょう(必ずしも最寄りの商工会議所に申し込む必要はありません)。
ただし、商工会議所によっては申し込み受付日時や申し込み受付方法が異なります。申し込み締め切り日が商工会議所によって結構ばらつきがあるので、試験日の約2ヶ月前には受験を希望する商工会議所に問い合わせるのが無難でしょう。
試験料は2,500円で、申し込みの際に商工会議所に支払うことになります。試験時間は午前中の2時間を使って行われ、午後には2級の試験が行われます。
試験は毎年度4月1日現在で施行されている会計基準や法令に従って行われるので、変更点などの確認は必ずしておく必要があります。実際の申し込みは商工会議所で行いますが、その際に所定の受験申込用紙に記入する必要があります。
原則として受験者本人が申込用紙に記入する必要があるため、申し込みには受験者本人が行くようにしてください。
また、受験日当日ですが、氏名と生年月日、それに顔写真が確認できる身分証明書を持参する必要があります。許される筆記用具はHBまたはBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴムに限られています。
もちろん簿記試験ですから、電卓の使用は許されていますが、純粋に計算ができる電卓に限られています。
ちなみに、試験時にはA4の計算用紙を配布されますので、自分で計算用紙を持って行く必要はありません。
また、試験後の合格発表ですが、その期日や方法も商工会議所によって異なるようです。申し込み時にはその点も含めて、商工会議所で確認されると良いでしょう。
下記のホームページで全国の商工会議所の連絡先を調べることができます。
>> Web商工会議所名簿
