帳簿の種類

簿記では取引を全て帳簿に記録していきます。ひとくちに帳簿といっても色々な種類がありますが、 大きく分けると主要簿(しゅようぼ)補助簿(ほじょぼ) の2種類に分かれます。


< 主 要 簿 >
主要簿とは、 仕訳帳と総勘定元帳のことをいい、貸借対照表、 損益計算書を作成するのに必要不可欠な帳簿になります。 どのような業種の企業にも欠かす事のできない帳簿です。

 


< 補 助 簿 >
補助簿とは、 主要簿では不十分な記録を補うための帳簿で、 企業が必要に応じて使用します。
補助簿には、 現金や預金の出入りを記録する現金出納帳や預金出納帳、仕入を管理する仕入帳や売上を記入する売上帳などがあります。 どの補助簿を使用するかは、業種によって変わります。


< 仕訳帳と総勘定元帳 >
主要簿である仕訳帳(しわけちょう)総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう) について学習しましょう。
これまで、仕訳と転記を学習しましたが、仕訳の時に使用する帳簿を仕訳帳といい、転記の時に使用する帳簿を総勘定元帳といいます。

仕訳帳
仕訳帳とは全ての取引を日付順にまとめた帳簿のことです。
次の取引を仕訳帳に記入してみましょう。

10/11  A商店より商品1,500円を購入し現金で支払った。
10/21  B商店へ商品3,000円を売り上げ2,000円を現金で受け取り、
      1,000円を掛けとした。
10/27  従業員に給料200,000円を現金で支払った。

① 日付欄:
・日付の項目に取引が行われた日付を記入します。
② 摘要欄:
・摘要欄に勘定科目を記入しますが、いくつかの手順があります。
  1)勘定科目はカッコをつけて記入する。
  2)借方を左揃えに、貸方を右揃えに記入する。
  3)勘定科目は借方を先に記入し、1行下に貸方を記入する。
・勘定科目が2つ以上ある場合は、勘定科目の上に諸口と記入する。
  その他に以下の点に注意して下さい。
  1)諸口はカッコをつけない
  2)貸方側が諸口の場合は、借方側の勘定科目と同じ行に諸口を記入する。
・勘定科目の下に取引の内容を説明するための小書きを記入する。
③ 元丁欄:
・転記を行った際の総勘定元帳のページ数を記入する。
④,⑤ 借方、貸方欄:
・借方、貸方欄には金額を記入します。
 
<総勘定元帳>
総勘定元帳は、 全ての取引を勘定科目別に1冊にまとめた帳簿のことです。
仕訳帳にはすべての取引が記録されるので現金だけの金額を集計したいときなどは不便ですよね。

例えば、1年間の全ての取引から現金だけの取引を探し出して金額を集計するなんてとても手間がかかりますし、 計算間違いをする可能性が非常に高くなります。

そうなると、全ての取引を各勘定科目別に分解して(現金なら現金のみの取引、売掛金なら売掛金のみの取引)、 集計するための帳簿が必要になってきます。

この帳簿を総勘定元帳(単に元帳と呼ばれることもあります)といいます。
仕訳帳に仕訳をした後の転記では、この総勘定元帳に取引を書き写します。

< 総勘定元帳の様式 >
総勘定元帳の様式には、 標準式残高式があります。
記入方法に若干の違いがありますが、結果は同じです。

標 準 式


今まで転記をする際は、T型勘定(Tフォーム) を使用していました。



実は、このT型勘定は、総勘定元帳の標準式を簡略化したものなんです。
簿記の学習では、T型勘定をよく使用します。その時は、総勘定元帳の標準式を使用していると思ってください。

残 高 式



< 仕訳帳から総勘定元帳への転記 >
それでは、それぞれの様式の記入方法を見てみましょう。
先ほど説明した仕訳帳を使って転記をしてみましょう。


標準式の総勘定元帳への転記

① 元帳のページ数を記入します。
② 日付欄には、仕訳帳に記入されている日付を記入します。
③ 摘要欄には仕訳を行った際の、反対側の勘定科目を記入します。この場合は、現金
   の反対側の勘定科目を記入します。
   相手の勘定科目が2つ以上ある時は、「諸口」と記入します。
   仕訳帳と違って、カッコをつけないことに注意してください。
④ 仕丁欄には、転記の元となった仕訳帳のページ数を記入します。
⑤ 借方欄には仕訳帳の借方の金額を記入し、貸方欄には仕訳帳の貸方の金額を記
   入する。

残高式の総勘定元帳への転記



①から⑤までは、標準形式と同じ記入方法になります。
⑥ 「借/貸」欄は残高式だけに存在する欄で、残高が借方の場合は「借」、残高が
  貸方の場合は「貸」となります。
   こうすることで借方、貸方どちらの残高か分かるようにします。

 10/11 は貸方の金額が1,500円なので、「借/貸」欄は「貸」となります。
 10/21 は借方の金額が2,000円なので、
  借方の金額 - 貸方の金額 = 借方の残高
    2,000    -  1,500    =   500
  「借/貸」欄は「借」となります。
  10/27 は貸方の金額が200,000円なので、
  借方の金額 - 貸方の金額 = 貸方の残高
      500    -  200,000  =   199,500
  「借/貸」欄は「貸」となります。
⑦ 残高欄は借方と貸方の金額の差額を残高として記入します。

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2005年09月20日 06:05

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