精算表の記入方法(2)

それでは、精算表の記入方法の続きを学習したいと思います。

決算整理事項に基づいて、決算整理仕訳を行い、該当する勘定科目の金額を
修正記入欄に記入します。

(記入する際は、借方と貸方を間違いないように気をつけてください。)

簿記3級試験の第5問の精算表の問題では、決算整理事項に関する問題が10問くらい出題されます。
皆さんは、その問題を読んで決算整理仕訳を行い、精算表に記入していきます。


決算整理事項に関する問題がまんべんなく出題されますので、決算整理仕訳は必ず
できるようになっていてください。


流れとしてはこうです。
<手順1> 決算整理事項に関する問題の決算整理仕訳を行う。

<手順2> 自分で行った決算整理仕訳を元に、精算表の勘定科目欄を確認し、 既に記入されていれば修正記入欄に金額を記入する。( )で記入されているところは、自分で記入する。

<手順3> 修正記入欄の借方と貸方の金額をそれぞれ合計し、 借方と貸方の金額が一致することを確認します。


これだけでは、イメージがしづらいと思いますので、例題を解きながら記入方法を学習していきましょう。


次の決算整理事項に基づき、精算表を完成させなさい。会計期間は、平成18年1月1日から12月31日までの1年である。
(1)期末商品棚卸高は、13,000円である。売上原価は「仕入」の行で計算すること。
(2)期末売掛金残高に対し、5%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。
(3)備品について定額法により減価償却費を行う。耐用年数は6年、残存価額は取得減価の10%である。
(4)売買目的有価証券を時価の65,000円に評価替えをする。
(5)家賃の前払分が200円ある。
(6)受取利息について未収分が2,000円ある。


簿記3級試験では、もう少し問題数が多いですが、こういった感じで、決算整理事項に関する問題が出題されます。
この問題を見て、意味がわからないという方はかなり厳しいです。もう1度、決算のページに戻って学習してください。



<手順1>決算整理事項に関する問題に関して決算整理仕訳を行う。

それでは、先ほどの例題を仕訳していきましょう。

(1)期末商品棚卸高は、13,000円である。売上原価は「仕入」の行で計算すること。
売上原価については、「売上原価の計算(2) 」を参考にしてください。


借   方 貸   方
(仕   入) 9,000 (繰越商品) 9,000
(繰越商品) 13,000 (仕   入) 13,000


※仕訳の解説は「備考:決算整理仕訳の解説 (売上減価)」をご覧ください。



(2)期末売掛金残高に対し、5%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。

貸倒引当金については、「貸倒引当金の設定(2)」 を参考にしてください。


借    方 貸    方
(貸倒引当金繰入) 1,350 (貸倒引当金) 1,350


※仕訳の解説は「備考:決算整理仕訳の解説 (貸倒引当金)」をご覧ください。




(3)備品について定額法により減価償却費を行う。耐用年数は6年、残存価額は取得減価の10%である。

減価償却費については、「固定資産と減価償却費(2) 」を参考にしてください。


借    方 貸    方
(減価償却費) 2,100 (備品減価償却累計額) 2,100




(4)売買目的有価証券を時価の65,000円に評価替えをする。

有価証券の評価替えについては、「有価証券の評価替え」 を参考にしてください。

 

借    方 貸    方
(売買目的有価証券) 25,000 (有価証券評価益) 25,000

 

(5)家賃の前払分が200円ある。
費用の繰延べについては、「費用・ 収益の見越しと繰延べ(3)」を参考にしてください。


借    方 貸    方
(前払家賃) 200 (支払家賃) 200

 

(6)受取利息について未収分が2,000円ある。
収益の見越しについては、「費用・ 収益の見越しと繰延べ(4)」を参考にしてください。


借    方 貸    方
(未収利息) 2,000 (受取利息) 2,000


これで、決算整理仕訳が完了しました。
この仕訳を元に、精算表の修正記入欄に記入していきます。



<手順2> 自分で行った決算整理仕訳を元に、精算表の勘定科目欄を確認し、既に記入されていれば修正記入欄に金額を記入する。 ( )で記入されているところは、自分で記入する。


※青色のカッコ数値は、問題の番号です。

修正記入欄に決算整理仕訳の金額が記入されていますね。また、勘定科目欄の、「有価証券評価益」、「前払家賃」、「未収利息」 のカッコ内を入力することも忘れないようにしてください。



<手順3>
修正記入欄の借方と貸方の金額をそれぞれ合計し、借方と貸方の金額が一致することを確認します。

修正記入欄の一番下を見て頂くと、借方と貸方の金額が「52,650」で一致していますね。この金額が一致しない時は、 仕訳が間違っている可能性がありますので、もう一度 <手順1>の仕訳の内容を確認してみてください。

スポンサードリンク

2006年03月02日 15:13

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

コメントはこちらからどうぞ




保存しますか?