費用・収益の見越しと繰延べ(2)

前のページでは、繰延べについて学習しました。


もう1度おさらいすると、繰延べとは、その年度に属さない費用を先に支払ったり、その年度に属さない収益をすでに受取ったと記録した場合、 それら属さない費用・収益を取り除いて調整することでしたね。


このページでは、見越し(みこし) について学習します。


見越しとは、当期の費用のなのにまだ支払っていない場合や当期の収益なのにまだ受取っていない場合に調整する作業のことです。


例えば、会計期間を1/1~12/31の1年間としたとします。




5/1に1ヶ月の家賃5,000円のアパートを1年間の契約で借りたとします。そして、家賃の支払は、 契約期間終了時に全額支払うといった場合



この時、当期の家賃(8ヶ月分)40,000円は4/30の契約終了時にまとめて支払うため、 当期には費用として計上されなくなってしまいます。しかし、決算では、その年に発生した費用・収益は、 その年に計上しなくてはいけないのでこれでは正しい損益が記録できません。


この時、当期の家賃(8ヶ月分)40,000円を見越しとして調整をします。具体的な方法は後ほど説明しますのでここでは、 当期に発生した費用・収益が当期に計上できない場合に調整する作業を見越しというということだけ覚えておいてください。


繰延べ同様、見越しも費用と収益の見越しがあります。今回は、支払家賃についての見越しなので費用の見越しになります。


次は、収益の見越しについて見ていきましょう。


収益の見越しは、当期の収益なのにまだ受取っていない場合に調整する作業のことでしたよね。


会計期間は、先ほどと一緒で、1/1~12/31とします。


 


例えば、9/1に取引先に貸付期間を1年間として、100,000円を貸したとします。この時、1ヶ月の利息が3,000円だったとします。 利息の受け取りは、貸付金が全て回収できた時に受け取るとした場合

 

 

この時、当期の利息(4ヶ月分)12,000円は、8/31の貸し付け回収時にまとめて受取るため、 当期の収益として計上されなくなってしまいます。当期に発生した収益が当期に計上できない場合は、当期の収益としなければなりません。


これを収益の見越しといいます。

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2005年12月14日 22:38

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