固定資産と減価償却費(2)

このページでは、減価償却費の仕訳について学習していきます。


これまでの学習で建物や備品、車両などの固定資産は、時間の経過や使うことで価値が減少するということを説明しました。そして、 決算の時にその減少した価値を減価償却費という費用の勘定を設けて差し引くということを学習しました。


では、減価償却費はどのように仕訳をするのでしょうか?実は、減価償却費の仕訳の方法には「直接法」と「間接法」という2通りのやり方があります。


では、それぞれについて見ていきましょう。


直接法

直接法とは、減価償却費を固定資産の勘定の貸方に記入し、固定資産の金額を直接差し引く方法のことです。例えば、 建物20,000円の減価償却費が1,000円だったとします。この時、直接法では、次のように仕訳をします。


借   方 貸   方
(減価償却費) 1,000 (建  物) 1,000

 

この仕訳を見ていただくとわかると思いますが、減価償却費として建物から直接1,000円を差し引いていますよね。 上記の仕訳をすることによって,残りの残高が建物の現在の価値になります。

では、建物と減価償却費の勘定を見てみましょう。




建物勘定の貸方を見ると建物の残高が減少しているのがわかりますね。


直接法の内容がわかったところで、理解度を確かめるために問題を解いてみましょう。


決算(年1回)にあたり、当期の期首に購入した備品(取得原価 25,000円、耐用年数5年、 残存価額は取得原価の10%)の減価償却について仕訳をしなさい。なお、減価償却の記帳方法は、定額法により直接法で記帳すること。


ここでまた定額法が出てきましたね。こういった感じで簿記検定試験でも定額法を使用するので、計算できるようにしておいてくださいね。 仕訳をするために、まずは、減価償却費を求めます。





減価償却費がわかったら、直接法で仕訳をしましょう。


借   方 貸   方
(減価償却費) 4,500 (備 品) 4,500

 


このように、減価償却費の仕訳は定額法とセットで出題されることが多いので気をつけてくださいね。



間接法

間接法は、「減価償却累計額(資産のマイナス勘定) 」という勘定科目を用いて仕訳をする方法です。これは、 言葉で説明をするよりも実際に仕訳を見てもらった方がわかりやすいと思います。

建物20,000円の減価償却費が1,000円だった時、間接法では次のように仕訳をします。


借   方 貸   方
(減価償却費) 1,000 (減価償却累計額) 1,000



直接法のときは、貸方が建物でしたが間接法では減価償却累計額になっていますよね。毎年の減価償却費は、 減価償却累計額として記録されていきます。

 


それぞれの勘定を見てみましょう。




間接法では、建物勘定などの固定資産は購入した時の金額のままです。しかし、固定資産は時間の経過と共に価値が減少していくものですよね。

なので、建物の現在の価値を求める場合は、



のように、建物から減価償却累計額を差し引いて求めます。


それでは、実際の問題を解いてみましょう。


決算(年1回)にあたり、当期の期首に購入した備品(取得原価 25,000円、耐用年数5年、 残存価額は取得原価の10%)の減価償却について仕訳をしなさい。なお、減価償却の記帳方法は、定額法により間接法で記帳すること。


まずは、減価償却費を求めるんでしたよね。



そして仕訳をします。

 

借   方 貸   方
(減価償却費) 4,500 (減価償却累計額) 4,500

 



減価償却費の仕訳は、直接法と間接法があるのでゴッチャにならないように気をつけてくださいね。 それさえきちんと区別できればそんなに難しくはなかったと思います。


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2005年11月22日 08:00

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