有価証券2

< 有価証券の売却 >
株券は、ある企業の株価が、将来の収益の大きさに比べて高すぎると思う人が多くなれば、その企業の株券が売られ、反対に、 将来の収益に比べて株価が安すぎる、と思う人が増えると株券は購入されます。

つまり、株券はそれに見合った価格かどうかで、売られたり買われたりするわけです。

有価証券を売ったときは、その取引が儲かっているのか、損しているのかを計算しなければなりません。

儲かっている場合は、 有価証券売却益 (ゆうかしょうけんばいきゃくえき) という収益の勘定で処理をし、逆に損をしている場合は、 有価証券売却損(ゆうかしょうけんばいきゃくそん) という費用の勘定で処理をします。

株式を売却した場合 :

1株あたり120円で購入した大和株式会社の株式10株を、1株あたり200円で5株現金で売却した。

この売却によって、儲けたのか、それとも損をしたのかを計算します。

売価 @200 × 5株 = 1,000円
取得原価 @120 × 5株 = 600円


1000 - 600 =  400円
売価 取得原価 儲け


この取引では、儲けを得たので有価証券売却益勘定の貸方(収益の発生)に記入します。

借   方 貸   方
(現  金) 1,000 (売買目的有価証券) 600
(有価証券売却益) 400


今度は、損をした場合の仕訳も見てみましょう。

1株あたり120円で購入した大和株式会社の株式10株を、1株あたり100円で5株現金で売却した。

売価 @100 × 5株 = 500円
取得原価 @120 × 5株 = 600円

 

500 - 600 =  -100円
売価 取得原価 損失


損をした場合は、有価証券売却損勘定の借方(費用の発生)に記入します。

借   方 貸   方
(現   金) 500 (売買目的有価証券) 600
(有価証券売却損) 100


社債の場合 :

@96円で購入した社債10口を、@98円で売却し、代金は現金で受け取った。

まずは、儲けたのか、損をしたのか計算してみましょう。

売価 98 × 10口 = 980円
取得原価 96 × 10口 = 960円

 

980 - 960 =  20円
売価 取得原価 儲け


社債の場合も、株式を売却した場合と同じで、取引によって儲けを得た場合は、有価証券売却益勘定の貸方(収益の発生)に記入します。

借   方 貸   方
(現  金) 980 (売買目的有価証券) 960
(有価証券売却益) 20


損をした場合の仕訳も見てみましょう。

@96円で購入した社債10口を、@92円で売却し、代金は現金で受け取った。

売価 92 × 10口 = 920円
取得原価 96 × 10口 = 960円

 

920 - 960 =  -40円
売価 取得原価 損失


取引によって損をした場合は、有価証券売却損勘定の借方(費用の発生)に記入します。

借   方 貸   方
(現   金) 920 (売買目的有価証券) 960
(有価証券売却損) 40


< 配当金や利息を受け取ったとき>
有価証券を持っていると、 その種類に応じて現金を受け取ることができます。株式は、 配当金を公社債は利札を通じて利息を受け取ることができます。

それでは、これらを受け取った場合の処理を見てみましょう。

配当金 :
会社が上げた利益の一部を、株主にも分配するというものです。株主は、 会社に資金を出資しているわけですから、利益の一部を受け取ることは、当然の権利というわけです。 会社から配当金領収書というものが送られてくるのでそれを金融機関に持参すると配当金を受け取る事ができます。

利札(りふだ) :
公社債は、お金を借りているということです。 お金を借りているということは、利息を支払わなければなりません。その利息を、半年に1回、 毎年1回など一定の期日に支払う事を約束した利息の引換券のことを利札といいます。利札は、通常、公社債と一緒に印刷されています。 利札を受け取った人は、利息の支払期日に利札を切り離して証券会社や銀行に持参すると利息を受け取ることができます。

利息を受け取ったとき:
利息を受け取ったときは、有価証券利息勘定(収益の勘定)の貸方に記入します。

かねてより所有するA社社債の利払日となり、20,000円の利札を金融機関に持ち込み換金した。

借   方 貸   方
(現  金) 20,000 (有価証券利息) 20,000


配当金を受け取ったとき:

配当金を受け取ったときは、受取配当金勘定(収益の勘定)の貸方に記入します。

かねてより所有するB社の株式200株につき1株20円の配当金が配当金領収書が送られてきた。

借   方 貸   方
(現  金) 4,000 (受取配当金) 4,000


配当金や利札の内容を、試験で問われることはないので、意味を覚えなくても問題はありません。参考程度の気持ちで見てください。

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2005年10月03日 01:03

コメント

最近簿記の勉強をはじめました。
このサイトは大変分かりやすく、とても参考になっております。

有価証券2/< 有価証券の売却 >/において
『有価証券売却損(ゆうかしょうけんばいきゃくそん) という"負債の勘定"
で処理をします。』となっていますが、例では『費用の発生』で仕訳されています。

有価証券売却費は"費用の発生"で仕訳するのが正しい
ということでよろしいでしょうか。

初心者なので教えていただければ幸いです。

投稿者 you : 2006年06月13日 15:22

you様

この度は、コメントを頂きまして誠にありがとうございます。

you様のおっしゃる通り、「有価証券売却損」は負債の勘定ではなく、「費用の勘定」の間違いでした。

サイトの内容も修正いたしまし。

この度は、とても貴重なご意見ありがとうございます。

せっかくお褒め頂いたのに、このような記述ミスがあったことをお詫び申し上げます。

今後とも、わかりやすい簿記を宜しくお願い致します。

管理人 マサヒコ

投稿者 管理人 : 2006年06月18日 07:47

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