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手形の割引
これまでの学習で、受け取った手形は支払期日に現金化できると説明しましたが、支払期日の前に現金化することもできます。
企業は、商品を仕入れた時や従業員への給料、
自分で振り出した約束手形の決済など色々な経費を現金で支払わなければならない時があります。
しかし、手許に現金は無く、あるのはかねてから受け取っていた支払期日が2ヶ月先の約束手形。こんな時、 2ヶ月後ではなく今すぐ現金化したいですよね。
このように、支払期日前に現金化したい場合は銀行に手数料(割引料) を支払って手形を現金化することができます。これを割引といいます。
なぜ、支払期日の前に換金すると銀行に割引料を取られてしまうのでしょうか?
これは、手形の割引が「約束手形を担保」にして「手形に書いてある金額(額面金額)を借り入れる」ことを意味しているからです。
例えばあなたは、6/10にA社に商品を販売して代金を約束手形で受け取ったとします。その約束手形の支払期日は8/10でした。
あなたは、7/10に銀行に行って手形を換金しました。すると銀行は支払期日(8/10)までA社から支払を受ける事ができないので、 銀行は自分の現金をあなたに貸すことになります。
銀行がお金を貸す時は、タダでは貸してくれませんよね。必ず利息というものを取られます。その利息が、割引料なんです。

銀行は、支払期日が来たら振出人 (この場合はA社です)から、 手形の代金を受け取ることになります。
割引料の金額は、実質的な借り入れ期間である「手形の割引日から手形の支払期日」までの日数を計算して決定します。 手形の割引日が支払期日よりも前になればなるほど割引料の金額が高くなります。
割引料には計算式があり日割り計算になります。日割り計算とは、1日ごとに割引料を求めることです。
割引料の計算式:

それでは、実際に手形を割り引いたときの取引と仕訳を見てみましょう。
手形を割り引いたときは、銀行に手形を渡してしまうので受取手形勘定の貸方(減少)に記入します。
また、換金した金額は手形の代金から割引料を差し引いた金額になります。割引料は、手形売却損勘定(費用の勘定)になります。
美濃商店は、手持ちの約束手形200,000円を取引銀行で割り引き割引料を差し引いた残額を当座預金とした。 割引率は、年7.3%、割引日数は25日である。
まずは、割引率を求めましょう。

割引料は、1,000円ということが分かりました。
割引料は、手形売却損勘定なので仕訳は次の通りになります。
| 借 方 | 貸 方 | ||||
| (当 座 預 金) | 199,000 | (受 取 手 形) | 200,000 | ||
| (手形売却損) | 1,000 | ||||
受け取る金額(当座預金)は、割引料(手形売却損)を引いた金額を記入する事を忘れないでください。
これで、手形の学習は全て終了になります。
手形を見た事もない方は、なかなか手形というものがイメージしづらかったかもしれません。
この手形に関しては、問題を何回も解いてなれてしまいましょう。その際は、
自分なりに分かりやすい図を描いて問題を解くように心がけてください。
お疲れ様でした。
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2005年09月13日 06:00
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