一部現金取引

取引には、入金取引または出金取引と振替取引が同時に含まれるものがあります。

これだけだとちょっとわかりづらいので、例をあげますね。

肥後商店に商品4,000円を売上げ、代金のうち3,000円を現金で受け取り、残りは掛けとした。

借   方 貸   方
(現 金) 3,000 (売 上) 4,000
(売掛金) 1,000

 
このとき、借方には「現金」と 「売掛金」 の2つの勘定科目が存在することになります。

つまり、

現  金 ・・・ 入金取引
売掛金 ・・・ 振替取引

ということになるので、上記取引は、入金取引と振替取引が同時に含まれていますよね。

簿記では、こういった取引を一部現金取引といいます。 一部現金取引を伝票に起票するやり方には2つの方法があります。


一つは、取引を分解してしまう方法です。

どういうことかと言うと、入金・出金に関する取引は入金・出金伝票に起票し、それ以外の取引は、振替伝票に起票するという方法です。

それでは、実際に先ほどの取引を分解してみましょう。


現金の入金・出金に関する取引:  

借   方   貸   方
(現 金) 3,000   (売 上) 3,000

 


それ以外の取引: 

借   方   貸   方
(売掛金) 1,000   (売 上) 1,000


このように、取引を2つに分解することができました。後は、これまでの学習どおり、それぞれの取引を入金伝票と振替伝票に起票します。


もう一つは、全ての取引をいったん掛け取引で処理をするという方法です。

どういうことかと言うと、これも実際の例題を見たほうがわかりやすいので、先ほどの取引を使って説明します。

4月5日 肥後商店に商品4,000円を売上げ、代金のうち3,000円を現金で受け取り、残りは掛けとした。


この取引をいったん掛けで処理をします。仕訳にすると次の通りです。

① 全て掛けで処理をする:   

借   方   貸   方
(売掛金) 4,000   (売 上) 4,000



② 売掛金を現金に振り替える。  

実際は、現金3,000円を受け取っているので、売掛金から現金を受け取ったことにします。

 

借   方   貸   方
(現 金) 3,000   (売掛金) 3,000

 


これで、仕訳は完了です。次は、この仕訳を伝票に起票します。


①の伝票:


②の伝票:


となります。

すこしややこしですが、一つ一つ仕訳をしていけば、それほど難しくないので、焦らず一つ一つ処理をしていきましょう。

 

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2006年07月06日 06:10

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コメント

例題では売上4000円とありますが、仕訳の前半部では4500円となっているようです。ご確認下さい。

投稿者 さりあ : 2006年07月06日 14:06

さりあ様

この度は、コメント頂きまして誠にありがとうございます。

さりあ様からご指摘頂いた通り、例題と仕訳の値が相違していましたので、修正致しました。

この度は、ご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした。

今後とも、「わかりやすい簿記」を宜しくお願い致します。

管理人 マサヒコ

投稿者 管理人 : 2006年07月07日 05:46

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