第114回簿記検定試験問題の出題の意図

商工会議所のホームページにて、「第114回簿記検定試験問題の出題の意図」が発表されました。

これから簿記検定試験を受験する方は、出題者の意図を知るというのはとても重要になります。なぜかというと、 出題者の意図を知ることで出題問題の予想もできるからです


毎回出題の意図が同じというわけではありませんが、ある程度のパターンはあると思います。出題者側も、 受験生の簿記のスキルを確かめたいわけですから、当たり前ですが変な問題を出すわけがありません。

そうすると、おのずと出題傾向といのも限られてきます。


商工会議所のホームページでは、第98回簿記検定試験(平成13年6月実施)の試験の出題範囲の意図まで掲載されていますので、 一度ご覧になってみることをおすすめします。

ちなみに、第114回簿記検定試験 第1問の出題の意図は次のとおりです。

期中における基本的な取引を示して、簿記の5つの要素に的確に分類して、資産・負債・資本の増減と、収益・ 費用の発生または取り消しについて、適切な勘定科目を用いて仕訳によって示すことができるかどうかを問う標準的な設問です。 基礎的な理解力を問う設問であったため、比較的正答率は高かったようですが、設問の内容を把握できずに失点している答案が散見されました。


1. 商品券と他店商品券の決済時の処理を問う設問です。商品券を発行したときは商品券勘定の貸方に記入して債務を記録し、 他店商品券で販売したときは他店商品券勘定の借方に記入して債権を記録しておきます。決済時には、これらの債権・債務が消滅するので、 商品券勘定の借方に記入するとともに、他店商品券勘定の貸方に記入します。この場合の貸借差額が現金での決済額となります。  


2. 建物の火災保険料のうち、保険料勘定で処理できるのは店舗に対応する部分の70%だけで、残りの30% と生命保険料については資本の引出として処理します。ただし、引出金勘定は勘定科目の選択肢に含まれていないため、 資本金勘定を用いて資本の減少を記録します。 


3. 掛で販売した商品の値引と返品の処理を問う設問です。いずれも売上取引の取り消しとしなければならないため、 売上勘定の借方に記入して売上取引を取り消すとともに、売掛金勘定の貸方に記入して売上債権を減少させる必要があります。  


4. 給料の支給にあたって、従業員に対する貸付金とその利息を差し引いた上で、支給する場合の処理を問う設問です。 従業員に対して貸付を行った際には従業員貸付金勘定の借方に記入して債権を記録しているため、 返済時には従業員貸付金勘定の貸方に記入して債権を消滅させます。 この貸付金に対する利息相当額については収益の発生として受取利息勘定の貸方に記入します。給料勘定の借方に記入する給料総額と、 従業員貸付金勘定、および、受取利息勘定の貸方に記入した金額の合計額との差額が当座預金からの振込額となります。  


5. 商品を仕入れ、その代金の一部として手持ちの為替手形を裏書譲渡しているため、受取手形勘定の貸方に記入して手形債権を減少させます。 残額について小切手を振り出していますので、当座預金を減少させますが、当座預金の残高が¥80,000となっているため、 それを超過する¥60,000については当座借越勘定で処理します。当座勘定は、 勘定科目の選択肢に含まれていない点に注意する必要があります。

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2006年12月28日 20:37